会話のコピー

ホストに限りませんが、話術を磨く第一歩は、上手な人の真似をすることです。誰の話し方を参考にしても構いません。ホストの中にはいわゆる「キャッチ」の呼び込みを真似る人もいるくらいです。キャッチは現在取り締まられていますが、一昔前は大勢のキャッチが鎬を削っていました。心理学的にはモデリングと呼ばれるように、真似をすることは上達のためには欠かせません。
ホストはそもそも長続きしない仕事として知られています。たとえルックスが整っていても、指名を得ることは簡単ではないからです。ルックスに加えて必要なのは、場の空気を読む能力や清潔感、そして話術です。成功している先輩に倣って話術を磨かない限り、ホスト業を続けることは叶わないのです。話術を上達させるためには、場の空気を読んだ上で、悪い空気を変えるための話し方を会得することが大切です。自分で空気を創造するというよりは、悪くなりかけた空気を刷新する力が求められるのです。空気を読むときに心掛けるべきは、主役はお客様であるという、当然の前提を守ることです。たとえお客様が悪態をついたとしても、それに対して非難するようなことは禁物です。正論であろうと、ホスト世界では間違いなのです。
アルコールについても、空気を読みながら注文する必要があります。ホストによっては客が望んでいないにもかかわらず、注文してしまうことがありますが、客の意志を無視すると必ず嫌われてしまいます。またホストはアルコールを摂取するのも仕事の内ですが、酔いにのまれてしまい、接客が儘ならない状態に陥ると、大抵失敗します。こうした失敗の原因は、客の気持ちを読んでいないことにあるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です